おりがみ図鑑

日々のおりがみ作品に作者や折り方の本を添えて紹介(ちらほら更新中)

仏像

 久しぶりに更新するので、どういうフォーマットでやってたのか思い出せません… 図鑑風にできないかと思って始めましたが、思った感じにならないので放置していたものなので、もう気ままに適当に、やりたい時にやりたいことだけやります。
 

▲タイの立像 24x24cm の正方形から



円空仏:右は裏が白い紙を使い、左は紙を2枚外表に重ねて使いました。8x24cmの長方形から。



魚籃観音 24x24cm の正方形から



▲薬王菩薩 24x24cm の正方形から

折り方はすべてこの本

おりがみ仏像をおる―豊彰流おりがみ

おりがみ仏像をおる―豊彰流おりがみ

 Amazonに2点あったので両方貼ってみます。片方はバーゲン本(新品だけど値下げされたやつ)で、もう片方は…なんだろ。このブログの機能で広告を貼ると、いっぺんはてなのページに飛ばされるので、意味がよくわからないです。

 本の著者は河合敦子さんという方なのですが、タイトルにも「豊彰流」とあるように、河合豊彰さんという方が考えた折り方らしいです。ただ、豊彰さんが考えた折り方をそのまま掲載しているのか、豊彰さんの技法をもとに敦子さんが創作したか、アレンジしたか、そこらへんは本にもハッキリ書かれてないのでよくわかりません。

 今回本文に貼った写真はKOMAの教育おりがみ(つまり普通の紙)を使い、糊を一切使いませんでしたが、本来は和紙を使い折りながら糊で固めて行くような折りかたをするらしいです。

いちょうの葉・もみじの葉


作品名:いちょうの葉
作家名:川村晟?
 7.5cm四方の紙で折ると丁度いい感じです。



作品名:もみじの葉
作家名:川村晟?
 15cm四方の紙で折ると、丁度もみじの葉くらいの大きさになります。いい具合のバランスに折るのが難しくて、写真のものもイマイチ満足行きません(笑)

暮らしを彩る実用折り紙

暮らしを彩る実用折り紙

 折り方はこの本に出ています。本の著者は川村晟さんという方なのですが、掲載されている作品すべてがこの方のものなのかはっきりしないので、作家名には?をつけておきました。

蝶の箸置き



 15 x 15cm の普通サイズの紙で折る蝶です。箸置きになります。



 こんなふうに、パタパタと四角く折りたたんで、角を中割折りするだけなのに、かわいらしい蝶になるから不思議!

作品名:蝶の箸置き
作家名:川村晟?

暮らしを彩る実用折り紙

暮らしを彩る実用折り紙

 折り方はこの本に出ています。本の著者は川村晟さんという方なのですが、掲載されている作品すべてがこの方のものなのか、分かりにくく、はっきりしません。

お内裏さま、お雛さま、三人官女、五人囃子

作品名 折りびな
作家名 田中サタ

 『三月ひなのつき』という50年くらい前の児童文学があります。物語の中で主人公がお母さんに作ってもらうおりがみのお雛さまのモデルがこの折りびなだそうです。

 本に書いてある情報によれば、2003年に亡くなられた田中サタさんという人が、昔どなたかに習ったものだそうで、それが作家の石井桃子さんの目にとまり、物語の中で使われました。

 作ってみるととてもかわいらしく、なおかつ表現が繊細ですばらしいです。人形1体につき4〜6枚の紙を重ねて使い、ハサミを何ヶ所か入れますが、裁ち落とす部分は少なく、ペーパークラフトではなく、あくまでおりがみの手法で作るおひなさまです。

新版 折りびな (福音館の単行本)

新版 折りびな (福音館の単行本)

 作り方はこの本に出ています。『三月ひなのつき』が出版された当時、折りびなが実在するなら折り方を知りたいという声が全国から寄せられたので、この本が出版され、出版者で折り方の講習会が開かれたこともあったそうです。1992年に一度絶版になりましたが、2012年に再販されました。

 もうすぐ桃の節句です。まだ間に合いますのでぜひ折ってみてください。

マコトローズ

作品名 マコトローズ
作家名 山口真

 これは折るのがとても難しかったです。何度か折るとどう折ればいいかはわかるんですけど、美しく見えるように折るのが難しく、写真のレベルにまで到達するまでに20個くらい折っては捨てました(笑)

折り方はこの本に出ています

飾りたい!贈りたい!すてきな花の折り紙

飾りたい!贈りたい!すてきな花の折り紙

「飾れる! 贈れる! かわいい花の折り紙」というよく似たタイトルの本があるので注意。マコトローズが出ているのは「飾りたい!贈りたい!すてきな花の折り紙」です。

六角形から折るねじり折り

作品名 六角形から折るねじり折り(各種)
作家名 藤本修三

 写真のものは全て六角形の紙を使って折ってあります(おりがみの世界では、正方形の紙から、コンパスや定規を使わずに正三角形、正六角形、正五角形、正八角形を切り出す方法が知られています)。

 それぞれに名前がついていて、一番上のピンク色のやつは「風車」、二段目の左端の水色のやつが「ハンドル」、二段目まんなかの黄色いのと、右の水色のやつは、両方とも「水仙」、三段目左は「雪の花」、真ん中が「ダリア」、右は「百日草」です。

 どれも折り目をつけて、同じ方向にたたんでいくと、きれいなねじり折りになっていきます。

 「たとう」と呼ばれるジャンルに属すると思いますが、いわゆる「たとう」と違って中にものを包むことができません。ただ幾何学的な模様を楽しむおりがみです。実用性が薄いので最初はピンと来ないかもしれませんが、やりはじめると面白く、やめられなくなる魅力があります。


 正方形の紙から六角形を切り出す時、どうしても正確な正六角形にはなりにくく、最初はいびつな形になってしまうでしょうが、そこであきらめてはいけません。同じものを何個か折っているうちに確実に上手になるはずです。

▲右側が最初に折った「雪の花」です。ごらんの通り中心があわず、ぐちゃぐちゃ。左は二度目のものです。少しマシになってるでしょう?

 コツは、本をよく見てどの角をどの交点にあわせるか確認することです。合わせるポイントを一ヶ所だけでなく、数ヶ所見ておきましょう。そうすることで、紙が多少いびつでも、折ってるうちにゆがみが吸収されて、ほどよくバランスがとれるようになります。これホント。


 慣れてきたらアレンジを加えてオリジナル作品を作るのも楽しそうです。

▲右が藤本さんの百日草。左は百日草をちょっとだけ折り変えてみました。名前はパッションフラワーでどうでしょう?



▲これは藤本さんのダリアを少しだけ折り変えてみました。ニゲラ(クロタネソウ)と呼んでいます。


# 背景のモニターに映っている植物の写真は群馬大学のサイトにある「植物園へようこそ」です。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/

折り方はこの本に出ています

おりがみ ねじり折り―藤本修三ワールド (おりがみ工房)

おりがみ ねじり折り―藤本修三ワールド (おりがみ工房)

白狐

作家名 笠原邦彦
作品名 白狐(びゃっこ)

 正方形の紙を二枚使って折る複合折りの作品です。

折り方はこの本に出ています

おりがみ 幻想世界の生きものたち―伝説・神話・ファンタジーを折る

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