おりがみ図鑑

日々のおりがみ作品に作者や折り方の本を添えて紹介(ちらほら更新中)

パンダ

作品名 パンダ
作家名 川畑文昭

 パンダのおりがみはいろんな人が創作していますが、顔と体を別々に折るのが多いような気がします。この作品は異正方形の紙 1枚で全身を折ります。顔をちまちま折るのがちょっと面倒ですが、それ以外はあまり難しくなく、楽しく折れそうです。

 ただ、残念なことに、どうしても顔の中心が割れちゃうんですよね。わたしが下手なせいもありますけど。

折り方はこの本に出ています

おりがみ 世界の野生動物 (ホビーサポート)

おりがみ 世界の野生動物 (ホビーサポート)

チラシで折る箱

作品名 平菓子盆/三角ボックス/9面小物入れ/紋型コースター
作家名 加藤幸吉

 おりがみではなく、広告紙(チラシ)で折るために考え出された作品です。写真のものはA4のコピー用紙で折りました。平たい皿に乗っているのは紋型コースターといって、これだけは正方形の紙から折ります。

折り方はこの本に出ています

チラシでおる生活雑器―リサイクルおりがみ

チラシでおる生活雑器―リサイクルおりがみ

球状くす玉

作品名 球状くす玉
作家名 笠原邦彦

 写真の左奥と手前の、球状のものが笠原さんの「球状くす玉」です。正方形の紙を12枚使って折ります。

 右の黄緑色のものは、ヴァレリーさんという海外のおりがみ作家の作品で、一般にはマジックローズキューブと呼ばれているもので、笠原さんは「キューブの女王」という名前で呼んでいます。ヴァレリーさんのキューブの女王にインスパイアされて作ったのが「球状くす玉」だそうです。



 こっちの写真は、左の小さいのが笠原さんの「球状くす玉」で、右の大きい奴は、どなたの作品だったか思い出せないのですが「錦玉」と呼ばれるユニット作品です。ひだが立ち上がるところが似てるなあと思い、並べて写してみました。# 錦玉の折り方は「をる」という雑誌のどれかの号に載ってたと思うんですが、詳細は覚えてません。

「球状くす玉」と「キューブの女王」の折り方はこの本に出ています

おりがみ新発見〈2〉キューブの世界

おりがみ新発見〈2〉キューブの世界

天女

作品名 天女
作家名 笠原邦彦

 正方形の紙で折ります。天女様は本体が1枚、髪の毛用に本体の1/16の紙を1枚使います。紙を斜めの蛇腹に折ることで、天女のしなやかな体や衣のひだを作り出しています。こんな表現方法があったんですね。まさに新発見!

折り方はこの本に出ています

おりがみ新発見〈1〉半開折り・回転折り・非対称の形

おりがみ新発見〈1〉半開折り・回転折り・非対称の形

 紙を蛇腹に折ってねじったりして表情をつけることを追求した本です。紙でこんなことができるのか、という驚きの連続。折り図だけ見ていると難しそうですが、折ってみると意外と簡単です。

ガゼル

作品名 ガゼル
作家名 川畑文昭

 この作品はなんか凄いのです。どう凄いかっていうと、折る工程が凄い。いきなり中表にたたんで、紙の裏側しか見えてない状態でどんどん折り畳んでいくのに、あるところで畳み込んでいた部分を広げて足を作るといつの間にか紙の表が外側に出てるんです。

 しかも、折りはじめが鶴の基本形でもなければ風船の基本形でもないし、魚や座布団や風車の基本形とも違うわけです。なんだかよくわかんないけど「えっ、長方形に折り寄せるの?!」みたいな感じ。

 どこがどうなるのかさっぱりわからないまま、指示通りに折って行くと、魔法のようにガゼルが完成します。しかも、完成品が可愛い!

 簡単に折れるというわけにはいきませんでしたが、超難しいってほどでもなく、おちついてやれば中学生くらいでも折れるんじゃないかなと思います。その適度な難易度も気持ちがいいのです。折っていて楽しく、できあがったものが素敵という、すばらしい作品です。

 上の写真は、左端の普通の紙のやつを最初に折りました。普通の紙では角の表情がうまく作れなかったので、二個目からホイル紙(金や銀の紙)で折るようにしてみたら、なんと普通の紙よりも折りやすいことが判明しました。ぜひホイル紙で折ってみてください。

折り方はこの本に出ています

おりがみ 世界の野生動物 (ホビーサポート)

おりがみ 世界の野生動物 (ホビーサポート)

でめきん

作品名 でめきん, デメキン, 出目金
作家名 林一夫

 小林一夫さんの著書に出ていました。本には作者や原案者の名前がなかったので、小林さん自身の作品か、伝承作品なんだと思いますが、正確なところはよくわかりません。

 正方形の紙 1枚折りですが、尾ひれを作るのに切り込みを入れています。折り方は簡単なのに立体的でとてもかわいらしく出来上がります。

折り方はこの本に出ています

親子で遊んで楽しい! おりがみ大図鑑136

親子で遊んで楽しい! おりがみ大図鑑136

蓮の花

作品名 蓮の花
作家名 藤本修三

 六角形の紙一枚で折ります。沢山線をつけて折り畳んで作る「たとう」の一種のですが、最後に花びらをひっぱり出すと立体になるすぐれものです。


▲裏側はこんな感じになってます。

折り方はこの本に出ています

おりがみ ねじり折り―藤本修三ワールド (おりがみ工房)

おりがみ ねじり折り―藤本修三ワールド (おりがみ工房)