折りびな
作品名 折りびな
作者名 田中サタ(伝承をアレンジ)
折り方はこの本に載っています
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この本は、田中サタさんが習い覚えた折りびなの折り方を記憶を頼りにまとめた本だそうです。ご本人が創案したものではなく、サタさんも武藤喜邦さんから習い、武藤さんも嵯峨千代子さんから習ったそうですが、結局どなたが創案したのか定かではないと後書きにあります。そのため、カテゴリー的には伝承作品にあたるのかもしれません。
ただ、この本は1969年からあり、80年代に一度絶版になったのを自費出版で販売を続けたものだそうです。技術を伝えてきたのは田中サタさんですから、サタさんの作品と言ってもいいような気がしています。
サタさんは2003年に亡くなりましたが、本は2012年に福音館書店から再販されることになり、今でも書店で注文すれば手に入ります。
本には、男びな・女びな、三人官女、五人囃子の折り方が掲載されており、少し手間はかかるのですが、フルセットで折ると、おりがみながら目を見張るような立派な十人飾りができあがります。
石井桃子さんの『三月ひなのつき』に出てくるおりがみのおひな様は、この作品をモデルにしたということです。
以下は男びな・女びなのみ、折り方を解説した動画です。三人官女や五人囃子も、基本の技術は同じですから、本で難しいと感じた方の参考になればと思います。
お内裏さまの折り方
おひな様の折り方