ガゼル
作品名 | ガゼル |
作家名 | 川畑文昭 |
この作品はなんか凄いのです。どう凄いかっていうと、折る工程が凄い。いきなり中表にたたんで、紙の裏側しか見えてない状態でどんどん折り畳んでいくのに、あるところで畳み込んでいた部分を広げて足を作るといつの間にか紙の表が外側に出てるんです。
しかも、折りはじめが鶴の基本形でもなければ風船の基本形でもないし、魚や座布団や風車の基本形とも違うわけです。なんだかよくわかんないけど「えっ、長方形に折り寄せるの?!」みたいな感じ。
どこがどうなるのかさっぱりわからないまま、指示通りに折って行くと、魔法のようにガゼルが完成します。しかも、完成品が可愛い!
簡単に折れるというわけにはいきませんでしたが、超難しいってほどでもなく、おちついてやれば中学生くらいでも折れるんじゃないかなと思います。その適度な難易度も気持ちがいいのです。折っていて楽しく、できあがったものが素敵という、すばらしい作品です。
上の写真は、左端の普通の紙のやつを最初に折りました。普通の紙では角の表情がうまく作れなかったので、二個目からホイル紙(金や銀の紙)で折るようにしてみたら、なんと普通の紙よりも折りやすいことが判明しました。ぜひホイル紙で折ってみてください。